ビザを取得してから９０日レポートって耳にしたけど、一体なんのことだろう…
タイで長期滞在をするとなると、必ず耳にする『９０日レポート』。
タイでのビザを取得後、長期滞在するには９０日ごとに必ず行わなければいけない手続きです。
今回は『タイへの長期滞在には必須な９０日レポートと更新方法』について解説をします。
『９０日レポート』とは
『９０日レポート』とは、タイに９０日以上滞在する場合にタイ政府が外国人の所在地を把握するために
滞在先を９０日ごとにイミグレーションオフィス（入国管理局）へ申告することです。
ビザの種類は関係なく、９０日以上の滞在をする全外国人が対象となります。
この９０日レポートを外国人長期滞在者に更新をさせることにより
外国人の不法滞在や犯罪を防ぐという目的があるとされています。
イミグレーションオフィスはタイ国内の各地域に設置されており
ビザの更新などの手続きをする、いわば市役所のようなイメージです。
更新に必要なもの
更新に際して必要なものは以下の通りです。
・パスポート
・TM３０（外国人居住報告書）
・ボールペンなど 筆記具
『TM３０』はコンドミニアムなどの賃貸を契約した時点で
その賃貸物件のオーナーが物件を外国人に貸し出したことをイミグレーションに報告するというものです。
『ビザの更新に必須なTM３０と取得方法』について、詳しくは以下の記事をご確認ください。
更新方法
更新方法は大きく以下の３つです。
イミグレーションにて手続きをする場合
まずはお住まいの地域のイミグレーションへ行き
受付にて『９０日レポート』を更新したい旨を伝えます。
受付にてその旨を伝えると、記入が必要な書類（TM４７）と整理券を手渡してくれます。
記入をして自分の番号が呼ばれるのを待ちましょう。
書類には名前や電話番号、パスポートナンバー、滞在地の住所などを記入していきます。
よくわからない記入項目がたくさんありますが
わかるところだけ記入をして、あとは空欄でも問題はありません。
入漏れなどがあれば手続きをするスタッフから指示がありますのでその場で記入します。
記入が終わり、番号を呼ばれると延長手続きに入ります。
スタッフへパスポートや記入した書類などを渡して手続きが終わるのを待ちましょう。
オンラインにて手続きをする場合
初回の９０日レポートの更新は必ずイミグレーションにて行う必要がありますが、
２回目以降はオンラインでの更新が可能です。
全て英語での記入にはなりますが、イミグレーションに行く必要がなくなるのでとても便利です。
初回の９０日レポートの更新後、一度でもタイを出国した場合は
２回目以降でもオンラインで申請をすることができません。
タイから出国をし、再入国をした時点で全て初回更新の扱いになりますのでご注意ください。
語学学校などが代理で手続きをする場合
語学学校と契約をして、ED（教育）ビザなどを取得している場合は、９０日レポートが不要な場合が多いです。
年間を通して同じビザを所有して滞在をしている場合には９０日レポートの提出が必要ですが
EDビザは3ヶ月に一度更新をする必要があり、更新をすると『新しいビザ』を発行したという扱いになります。
更新の手続きは学校に代行してもらえますが、更新をする時にはイミグレーションで写真を撮ってもらう必要があるので、『この日のこの時間にイミグレーションに写真を撮りに行って』と学校から指示がある可能性があります。
『パタヤでED(教育)ビザが取得できる おすすめの語学学校』については、以下の記事をご確認ください。
EDビザ意外お持ちで、一人での更新がご不安な方は、９０日レポートを代行してくれる業者も存在するようです。
いつまでに申告をしなければいけないのか
カウントはタイに入国をしたその日から９０日間です。
申告期限の１５日前（７５日目）から申請が可能で、期限の７日後（９７日目）までに更新をする必要があります。
『９０日レポート』といいながらも、実際は入国から最大９７日目までが期限です。
９０日レポートを更新する前（滞在期間が９０日に満たない状況）にタイを出国し、再入国をすると
またその再入国をした日からのカウントとなりますので、過去の滞在日数は白紙に戻り、無かったこととなります。
申告漏れ・申告を忘れた場合
申告が漏れていたり、申告をすることを忘れていた場合はイミグレーションにて直ちに更新を行う必要がありますが
更新の際、罰金を払う必要があります。
罰金はお住まいのイミグレーションや放置期間にもよりますが、
罰金として2,000B（約8,000円）が請求されることとなっています。
仮に９０日レポートを更新する必要のある９７日間を過ぎた場合でも
先ほど記載した通り、タイから一度出国をして、再入国をすれば過去の滞在日数は無かったこととなり
罰金を逃れることができます。
しかし更新をしないまま滞在をし、何かの手続きやトラブルにてパスポートの提示を求められたときにそれが判明すると
罰金の他、さらに追徴金を請求されたり、複数回更新ができていないとなるとデータが蓄積されて
長期滞在が困難になるケースなども考えられます。しっかりと忘れずに更新をするようにしてください。
更新を忘れず、長期滞在をしよう
今回は『タイへの長期滞在には必須な９０日レポートと更新方法』について解説をしました。
しっかりとビザを取得し、９０日レポートの更新をすればタイでの長期滞在は特に問題なく過ごすことができます。
繰り返しにはなりますが、タイで長期滞在をされる際は、忘れずに更新をするように気をつけておきましょう。
長期滞在に必要な『タイの主なビザの種類と取得条件』については、以下の記事をご確認ください。
筆者のXアカウント
本記事について、ご質問がある方は筆者のXアカウントをフォローしてお気軽にDMをください。
わかる範囲で回答をします。
【筆者Xアカウント】https://x.com/___justtommy
コメント